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メールマガジン技術士合格への道 2010年 第14回
必ず合格できる 技術士二次試験合格講座
― 合格力をアップする体験論文のテクニック その2―
技術士筆記試験を受験されるみなさまへ。体験論文はそろそろ提出準備に向かいます。10月29日の発表までには下書きを作成し、11月11日には完全な原稿を提出できるようにしておかねばなりません。確実に合格できる体験論文を作成するにはどうすべきか、本研究所ではこれまで多数の方の業績を拝見し、合格までレベルアップを図ってきました。目指すものは、
口頭試験を楽勝で合格する=できれば雑談の場に変える
ことです。試験官があなたの業績のことで「教わりたい」と思わせられれば不可能ではありません。たとえ口頭試験や筆記試験で弱点があっても試験官にあなたをおとしてはならないという気持ちを起こさせる体験論文づくりに努めています。
「有能なプロ技術コンサルタント」と試験官に思わせるには、「コンピテンシー」を高める必要があります。本研究所では受講者様それぞれのコンピテンシーを逆解析して最適な表現方法をコーチング指導しています。
このメールマガジンではこれまで講座の指導で開発された、実戦的なノウハウを公開して、出来るだけたくさんの方の合格を支援します。
1.はじめに
技術士合格への道研究所では「誰でも必ず合格できる」指導を目指して
コンピテンシー理論+コーチング指導
を実践してきました。用語について詳しくは次のページをご覧ください。
http://www.gijutsushi1.com/category/1261095.html#conptency
http://www.gijutsushi1.com/category/1261095.html#couching
このメールマガジンでは、技術士二次筆記試験の直前対策として、今まさに受験者が必要としている「合格力をアップする体験論文のテクニック」を3回シリーズでお送りします。今回はその第2回目です。
その1 あなたの業績をアピールできる業務概要の書き方
●その2 専門家にふさわしい課題、問題、技術的提案
その3 試験官が教わりたくなるような現時点での評価
なお、これらの内容はこれから開催される無料セミナーで公開していきます。セミナー資料は公開します。関心ある方はぜひご覧ください。直近では、10/30(土)に開催します。
http://www.gijutsushi1.com/article/13798590.html
すでに開催した内容はこちら。
2010.09.11 無料セミナー「面白いほど合格できる体験論文」第3回開催
2010.08.28 無料セミナー「面白いほど合格できる体験論文」第2回開催
2010.08.14 無料セミナー「面白いほど合格できる体験論文」第1回開催
2. 専門家にふさわしい「課題、問題、技術的提案」の書き方
技術士体験論文では、論文の中盤で「課題、問題、技術的提案」を書かねばなりません。みなさんはこれらをどのように書かれていますか。言葉の意味を的確に把握していますか。求められているのだから書けばよいとしか考えない方が多いと思います。しかし、実はここが技術者コンピテンシーのチェックシートになっているのです。
「課題、問題、技術的提案」では次のことがチェックされています。
(1) 「課題、問題、技術的提案」の的確な分析
(2)問題解決の論理性
(3)専門技術の応用過程があるか
(4)成果につなげる意思がある
これらは技術者コンピテンシーの主要部分をなすものであり、行動様式の基本となるものです。つまり取り上げた業績での一時的なものではなく繰り返し、再現性を持って行われる一般的な特徴といえます。
逆に試験官はその一例からあなたの全般的な行動特性を見ようとしていますので、「この業績だけでなくいつもこのようにしている」というように一般的な行動特性として表すようにしてください。
ではその具体的方法はどうか。それぞれ考えてみましょう。
2.1 「課題、問題、技術的提案」の的確な分析
「課題、問題、技術的提案」というのは問題解決の一連のプロセスであり、上手に問題を解くには、それぞれの要素が的確に分析できる必要があります。そこで「課題、問題、技術的提案」をそれぞれ定義しておきましょう。
課題とは業務上の問題解決を進める上での方針
問題とは上記の課題を遂行する際に障害となること
技術的提案とは上記の問題を解決し、課題を遂行するための方策
ということになります。
この意味から次のような判断ができます。
課題の悪い例 ~作業ができないことが課題であった。
課題の良い例 ○○工法で~をすることが課題であった。
※できないことは問題であって課題ではないので、前向きな(行動可能な)方針を示す。
問題の悪い例 ~作業では~の必要性があった
問題の良い例 ~作業をするとき~できないことが問題であった
※必要性は必ずしも問題とは限らないので、必要性だけでは何が悪いのか分からない。
技術的提案
悪い例 マニュアル作成、~報告を行った
良い例 再発防止に向けた~の具体的措置を講じた
※具体的すぎると技術士の仕事ではなくなるので、ある程度概念的にまとめます。
2.2 問題解決の論理性
論理性というのは簡単に言うと、たとえば「BをすればAが得られる」という因果関係があるときに。
Aの目的のため、Bをおこなう
というように論理づけて表現することです。論理性の表現にはいくつかの型があって、技術士試験で必要なものとして次の4つの論理性の型をあげておきます。
目的、方策
原因、結果
問題点、解決策
提案、理由(根拠)
これらをそれぞれ正しい因果関係になるように表現していけばよいのです。たとえば
抵抗値が大きいならば電流は小さい
という一般的知見があるときには、上記の4つの型はそれぞれ次のように表せます。
この電流を小さくするため、抵抗を大きくした。
回路の電流は小さかった。その原因は抵抗が大きかったから。
実施した抵抗は大き過ぎた。だから電流は小さくした。
抵抗を大きくした。なぜなら電流を小さくしたかったから。
このように論理性の型に合わせてそれぞれ正しい因果関係になるように文章表現していけばよいのです。
2.3 専門技術の応用過程があるか
専門技術とは受験する部門、科目の技術のことです。その部門、科目を選定したのはその部門、科目の問題解決があったからだと考えます。だとしたらそのような専門技術の応用過程があったはずです。
逆にこうした専門技術が用いられていないとしたら、技術士の業績として失格となってしまいます。なぜならこれは受験の必須条件ですから。
業務上の問題解決が何であるかは、実務でははっきり認識していない場合があります。しかし、論文では必ずそうした技術に触れて、確かに応用している過程があることを説明することが大切です。
業種によっては、「経験でやっているので技術らしい技術はない」とお考えの方もいます。しかし必ず技術要素はあるはずです。
たとえば建設施工管理の業績の方が建設部門、施工・積算科目で受験されたとしたら、工程管理や品質管理、積算に関する幅広い技術が必要になってきます。以下、部門・科目と技術例をあげてみます。
建設・施工 機械攪拌混合固結工法
建設・コンクリート構造 ひび割れ診断、3次元FEM、粒度分布分析
応用理学・地質 地質解析、極限平衡解析
農業・農業土木 中性化固化改良工法
こうした特定の技術を取り上げて宣言していくことで技術応用を明確化することが可能です。
2.4 成果につなげる意思がある
業績論文では「課題、問題、技術的提案」を書いてみて最終的に問題解決に至る道筋を明示できることも大切です。なぜなら業績論文には成功体験が選定されることが暗黙の了解であるため、
・成果に至る道筋の確からしさがチェックされる
からです。これはなぜかというと、この成果に至る行動自体がコンピテンシーの本質だからです。ですからいろいろな活動を総括した時、
ことを伝わるようにすれば良いのです。
簡単な方法として問題解決の筋道を文章で書いてみて、それを読んだときに解決に至ることが解るかどうかチェックしてみてください。仕事がどのような複雑な論理でできていたとしても、業績が正しいと感じるためには、提案した方法で必ず最後に意図した結果を得られると感じられなければなりません。
結論が見えなかったり、どうしてその様な結果が得られるのかわからなかったりすると、著しくコンピテンシーを損なってしまいます。コンピテンシーというものが「成果」につながる行動特性だからです。
3. 専門家にふさわしい「課題、問題、技術的提案」のまとめ
今回は、体験論文の主体となる「課題、問題、技術的提案」について専門家にふさわしいと感じさせる方法を考えてみました。ともすると、単なる方法論の特殊性やこだわりの説明を書いてしまいがちですが、試験の趣旨を考えると戦略的な書き方があるのです。
それにはこれまでコンピテンシーに着目せずに作成してきた「課題、問題、技術的提案」を改めて、それぞれが成果を志向したものとしてください。そして全体をマネジメントする主体である、あなた自身が成果に至る道筋をまっすぐに実践することでプロの力を感じさせるでしょう。
また、そうした行動は一つの業績での一時的なものではなくあなたの行動の一般的な特性として表現することで、きっと専門家にふさわしいイメージが形成されるに違いありません。
本メールマガジンで紹介するテクニックは技術士講座で実践されていて効果は実証済みです。ご紹介したテクニックを駆使すれば技術士口頭試験は楽勝で合格できることは間違いありません。
■最近の指導活動のご紹介
(1)2011年受験コースに向けて再受講契約の受付始めました
http://www.gijutsushi1.com/article/13824900.html
パーフェクトコースを受講されて、個人的理由で中断されていたE様(建設部門)が再受講の契約に来られました。本講座ではこのE様と同じような再受講の方が多いようです。その数は60%です。
一度受講されて中断または不合格された方の実に60%の方が2010年コースで再度受講されているのです。この理由として、
ということが挙げられます。この講座の満足度が高い理由としては
などです。詳細はホームページをご覧ください。
http://www.gijutsushi1.com/#8tech
(2)体験論文の作成指導(技術的体験チェックシートほかによる)
体験論文の概要をコーチング指導で作成しています。技術的体験チェックシートは講座の専用様式ですが、このフォーマットで考えれば自然に成果や貢献度を表すことが可能です。わかりにくいストーリー作成も面談コーチングでばっちりです。詳しくは下記の記事をご覧ください。コーチングでは現状を評価するのではなく、常に「あなたの場合はどうすべきか」というベストの解決策を提案しています。そのこころは、
一般論では決め手にならない。自分の正解だけが合格につながる
2010.08.18 個別コーチング体験論文業績の選定(水道部門GLS様)
http://www.gijutsushi1.com/article/13776744.html
2010.08.14 個別コーチング体験論文業績の選定(建設部門S様)
http://www.gijutsushi1.com/article/13776691.html
技術士合格への道研究所
代表者 佐武良祐
〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町1-10-8
ワコー東日本橋マンション502
Tel 03-6273-8523
FAX050-3488-2177 ボイスメール(伝言)兼用
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