2013.10.19 合格の原理説明と技術士にふさわしい業績の記述のしかたをコーチング指導
この日は10:00〜12:30に電気電子部門を受験される受講生のMK様が相談に来られました。
まず、技術士二次試験の合格の基準は何かをご説明しました。知識や経験が合否判定の尺度と考えられがちですが、
文部科学省の技術士分科会ではコンピテンシーの重要性が説かれています
。このためこの講座では、コンピテンシーの向上に着目した指導を行っています。
これは言いかえれば、「技術士となってコンサルタント業務を営めるか?」、「技術士として成果を上げられるか?」ということです。
ですから、合格のカギとなることは何か・・?それは、コンピテンシーを高めていくことに他なりません。
講座の指導は、確実に合格するため申込書、過去問練習、予想問題・・と段階的に進めていきます。MK様の場合、申込書の「業務内容の詳細」に書く業績内容の検討で行き詰っていました。
申込書には、「業績をあるがままに書けばよい」と思われがちですが、それでは技術士へのふさわしさが表われません。
そこで、業績を分析して、問題分析や技術応用、貢献、成果といった内容を再構築していくのです。こうすれば、過去に手がけて、当時はただこなしていただけの業績も、技術士らしい業績としてアピール可能です。
MK様の場合、「電磁シールド」というハイグレードの建物施工管理の業績がありました。しかし、技術的な背景が弱かったので、補強する必要がありました。
この日の相談では、具体的に「電磁シールド」の技術とは何かを調べるため、重要なキーワードを探し出して、ネット検索を試みました。
その結果、どのようなワードで検索して、短期間で技術情報を入手するかなどの方法論を、下のように画面を見ながらネット検索して話し合いました。
その結果、有力な記事が複数入手できました。これらを要約することで、専門家としての視点がまとめられそうだという見通しが得られました。
業績の評価においては、経験的な知見では、結局普通レベルの技術者の域を超えることはできません。技術士にふさわしい業績を訴えるには、文献や論文の情報に頼らざるを得ません。その場合に、どんなキーワードで、どう検索し、ヒットしたどの論文を活用するかをコーチングにより話し合うことが専門家らしさを出すことに役立ちます。