必須問題の問題出題傾向は、従来は「技術部門全般にわたる一般的専門知識」が求められていました。現在では論理的考察力と課題解決能力が問われるようになり、部門に係る事例をあげ、その問題を分析し、要因、メカニズムを述べ、対策を提案するといった出題となっています。必須科目であることから、専門科目だけでなく部門全体にわたる一般的な課題を想定して考察させる意図も見られます。これらのことから、次のような出題傾向といえます。
- 循環型社会の形成、環境負荷低減、少子高齢化対応など、広く地球環境問題や社会変革に発展する広範な問題を取り扱い、当該専門分野の専門家としての見解を述べる。
- グローバルな事業環境を想定し、専門家が果たす役割を示す。
- 当該専門分野の代表的な事業を行う上で普遍的な技術課題を取り上げ、現状の問題点およびその解決策をといった事業者の戦略を述べる。
- 環境の維持・保全,国民の安全といった基本的条件を守るための専門分野の技術的課題について論述する。