建設部門 選択科目 施工計画、施工設備 予想問題Ⅱ-1 解答者10 専門:施工計画
建設部門 選択科目 施工計画、施工設備 予想問題Ⅱ-1 解答者10 専門:施工計画
予想問題 Ⅱ-1-1 簡易答案
労働災害誘発要因4Mについて概説するとともに、具体的な労働災害を挙げ、その防止策を述べよ。
1. 4M概説
Manは、人的要因で不安全行動。Machineは、設備的要因で不安全状態。Mediaは、作業方法や環境要因。Management管理的要因。4頭文字で4Mという。
2.具体例と防止策
(1)Man
災害事例として、カバー内に手を入れたまま、切断刃を降下し切創。防止策は、カバー内に手があるときは作動しないフールプルーフ機械にする。
(2)Machine
災害事例は、最後部の切断で手を添える必要があり、切断刃を降下させ、切創した。防止策は、材料を固定できるフールプルーフ機能つき機械とする。
(3)Media
災害事例は、最後部の定寸切断法が明確に規定していなく、切創した。防止策は、作業前に切断法寸法を規定し、作業をする。
(4)Management
災害事例は、作用手順を作業者に教育訓練なく、丸鋸で手を切創。防止策は、作業前に作業手順の教育訓練を行い、その後作業する。
予想問題 Ⅱ-1-2 簡易答案
我が国の労働安全衛生マネジメントシステムO S H M Sの建設産業版であるCOHSMSの目的、導入効果を概説するとともに、それらを応用した建設現場での具体的な労働災害防止策を述べよ。
1.目的
OSHMSは、Occupational Safety and Health Management Systemの頭文字。PDCAを回し、労働災害の潜在的な危険有害要因根絶、健康増進快適職場を実現し、安全衛生水準を向上。結果、減災効果あり。
2.OSHMS導入効果
従来危険予知活動では、作業内容に対する事後対策がメイン。リスクアセスメント導入により、設計計画分野まで遡った対策が可能。よって幅広い対策ができ、安全性が向上できる。+PDCAで、通常作業等に対し、作業員や設計者等の全員意見を取入れ、スパイラルアップが可能。更なる安全性向上可。
3.現場労働災害防止策
作業前実施リスクアセスメントKYは、従来KYにリスクアセスメントを加えた方式。従来に比べ、工法・変更設計、設備対策など本質的対策ができ安全性が向上。重篤度や頻度を考慮し、実質的な対策ができ、過剰安全措置防止の効果あり。
予想問題 Ⅱ-1-3 簡易答案
H30年4月に改訂されたNEWCOHSMSの目的、導入効果を概説するとともに、以前との改正追加された点を述べよ。
1.目的
NEWはH30改正。COSHMSは、Constraction Occupational Safety and Health Management System頭文字。
PDCAで、働き方改革等を取入れ労災潜在的な危険要因根絶、健康増進快適職場を実現し、安全衛生水準を向上。
結果、減災効果あり。
2.導入効果
従来危険予知活動では、作業内容に対する事後対策がメイン。リスクアセスメント導入により、設計計画分野まで遡った対策が可能。幅広い対策ができ、安全性が向上できる。
+PDCAで、通常作業等に、全員意見を取入れ、スパイラルアップが可能。
更に国際標準改訂、時短労働化で精神疾患対策等を追加し、安全衛生向上。
3.H30年4月改正された点
1)現場メンタルヘルス対策を推進。
2)化学物質等リスクアセスメントの義務化。
3)働き方化改革関連法案等、建設業労働安全衛生を取り巻く環境の変化対応。
4)国際労働機関ガイドラインをCOSHMSに取入れ、国際動向に対応。
予想問題 Ⅱ-1-4 簡易答案
H30年4月に改訂されたNEWCOHSMSの目的、導入効果、建設現場でのシステムを確立するために必要な基本的事項を概説せよ。
1.目的
NEWはH30改正。COSHMSは、Constraction Occupational Safety and Health Management System頭文字。
PDCAで、働き方改革等を取入れ労災潜在的な危険要因根絶、健康増進快適職場を実現し、安全衛生水準を向上。
結果、減災効果あり。
2.導入効果
従来危険予知活動では、作業内容に対する事後対策がメイン。リスクアセスメント導入により、設計計画分野まで遡った対策が可能。幅広い対策ができ、安全性が向上できる。
+PDCAで、通常作業等に、全員意見を取入れ、スパイラルアップが可能。
更に国際標準改訂、時短労働化で精神疾患対策等を追加し、安全衛生向上。
3.システム確立基本的事項
H30改正で、心理的負担の把握検査等の実施状況を確認追記。
精神疾患労災主原因で過労対策。担い手不足の現状に対し、働き方改革で時短労働を実践。
予想問題 Ⅱ-1-5 簡易答案
軟弱地盤上に(情報化施工で)盛り土をする場合の動態観測項目を3つ挙げ、それぞれについて1つの測定項目とその使用計器を挙げ、目的とその留意点ついて述べよ。
1.動態1:沈下
1)測定項目、使用計器:軟弱地盤表面の全沈下量、地表面型沈下計
2)目的:盛土量の検測、安定・沈下管理をするために実施。
3)留意点:経過時間に反比例して沈下が予想されるため、施行直後から計測回数を徐々に減らし、都度盛土補正し、リスク低減。
2.動態2:変位
1)測定項目と使用計器:盛土周辺地盤面水平・鉛直変位量、地表面変位杭
2)目的:盛土周辺地盤の変状を把握し、安定管理のため実施。
3)留意点:経過時間に反比例し近接構造物変位が予想されるため、施行直後から計測回数を徐々に減らし、その都度、締固・固結改良でリスク低減。
3.動態3:間隙水圧
1)測定項目と使用計器:土層別の間隙水圧、間隙水圧計
2)目的:粘土層の圧密沈下を把握評価するために実施。
3)留意点:間隙水圧と圧密沈下や液状化との関係を事前評価し、沈下や変位が予想される場合は、締固・固結改良でリスク低減。
予想問題 Ⅱ-1-7 簡易答案
令和元年9月に改正された建設工事公衆災害防止対策要綱の改正至った背景と現状と改正点を2つ挙げ、留意点を含んだ概説を述べよ。
1.改正に至った背景と現状
建設工事への安全意識の高まりや技術の進展を受け改正。9割物損事故で、1割程度が死傷災害。物損事故は、半数が埋設物損傷と重機接触転倒、防止策を設けた。
2.2つの改正点
1)理念と責務の明確化
災害を防止の為、法令は主体的な工夫や改善、設計は使用する機械を含め公衆災害配慮した仕様方法、施工は敷地内で一般交通の制限しないこと前提+リスクアセスメント実施低減対策+工法変更時のコスト工期の見直し、リスク低減。
2)災害事例を踏まえ見直し
埋設物は台帳と設計図書照合+工事関係者へ明確に位置表示板を認識伝達、建設機械は施工時移動時の具体的措置規定、近接作業は架線近接作業位置明示し作業員伝達、センサーを取入接触防止。足場は長期では朝顔防護構台設置、解体工事は発注者から施行者へ情報伝達、構造自立の安定を計画、異種構造接合部強度を十分に考慮、リスク低減。
3)制度改正技術進展:ドローンは防止措置を規定、道路使用時の歩行者通路幅0.9m高さ2.1mと段差凸凹なし防滑措置を規定し、リスクを低減。
予想問題 Ⅱ-1-8 簡易答案
日平均気温25℃以上に打設される暑中コンクリート施工の留意点を述べよ。またその製造運搬・打設・養生の各段階で講じなければならない措置を含め概説せよ。
1)製造運搬
①留意点
高温ではスランプ低下が大、作業性悪、単位水量が多。コールドジョイントできる。急激蒸発で乾燥収縮ひび割れ発生するため、打設時35℃以下としリスク低減。
②措置
予冷措置例)コン温度はセメント8℃、水4℃、骨材2℃下げるとコン1℃下。生コン車ドラムに断熱し温度上昇防止、待機時間を短く。配合工夫で超遅延剤高性能AE減水剤流動化剤等の混和剤使用でスランプ凝固遅延改善、リスク低減。
2)打設
①留意点
急激な表面乾燥による1)①ひび割れ防止のため、コンと接する型枠に散水し高温防止でリスク低減。また打設作業性を保ちコンクリート硬化を防ぐため、練混ぜ~打込み完了を90分以内としリスク低減。
②措置:散水+90分以内打設。
3)養生
1)①留意点:ひび割れ防止の為表面保護し急激蒸発を防ぎ湿潤養生でリスク低減。
②措置:湛(たん)水(すい)養生、散水+水密養生、含水マット養生。
予想問題 Ⅱ-1-9 簡易答案
日平均気温4℃以下に打設される寒中コンクリート施工の留意点を述べよ.またその製造・運搬・打設・養生の各段階で講じなければならない対策を概説せよ。
1)製造
①留意点
低温では初期凍害となり、強度、耐久性、水密性所定の品質が出ないため、打設時コンクリート温度を5℃以上としリスク低減。
②措置
5℃以上とするためプレウォーミングとし、セメントの急結を避けるため、骨材と水の混合を40℃以下の材料を使う措置。
2) 運搬打設
①留意点
不均一な沈下防止のため、打込み時に鉄筋型枠に氷雪が付着を防止し、リスク低減。
②措置:打ち込み準備後に、断熱材やシートで覆い凍結の恐れがある場合はヒーターで加熱し凍結防止措置。
3)養生
①留意点:強度不足による割れを防止するため、十分な強度が出るまで養生し、リスク低減。保温・給熱養生する場合、急激な温度低下を避けることで、温度差ひび割れ発生リスクを低減。
②措置:加熱によりコン表面が急激な乾燥する場合は、散水加湿をする措置で、乾燥収縮ひび割れリスクを低減。
予想問題 Ⅱ-1-10 簡易答案
コンクリート構造物の代表的な劣化を2つ挙げ、その概説と留意事項を述べよ。
1.塩害
概説:塩害とは、コンクリート中の塩化物イオンにより鋼材(鉄筋やPC鋼材など)が腐食し、コンクリート構造物にひび割れ、剥離、剥落などの損傷を生じさせ、性能を低下させる現象。
留意点:鉄筋腐食防止の為、①腐食の原因物質を除去。例)塩化物イオンの総量を0.30kg/m3以下②かぶりコンクリート中へ腐食の原因物質の到達を抑制③鋼材表面への腐食の原因物質の到達を抑制例)防錆塗料塗布④防食性の鋼材使用⑤鉄筋の電位を電位を制御例)電気防食⑥防錆剤を使用により、リスク低減。
2.ASR
概説:コンクリートの細孔溶液中の水酸化アルカリ(KOHやNaOH)と、骨材中のアルカリ反応性鉱物との化学反応。反応生成物(アルカリ・シリカゲル)の生成や吸水に伴う膨張でコンクリートにひび割れが発生する現象はアルカリ骨材反応と総称。
留意点:ASR抑制ため、①低アルカリ形ポルトランドセメント(全アルカリ量が明確なもの)で、コンクリートアルカリ総量Rt3.0kg/m3以下を確認②アルカリシリカ反応抑制するため、混合セメントを使用③安全と認められる骨材を使用により、リスク低減。
3.中性化
概説:大気中の二酸化炭素がコンクリート中に侵入し、炭酸化反応を起こすことによって細孔溶液のpHが低下し、内部鉄筋が腐食するを現象。
留意点:密実なコンクリート、低濃度CO2、低湿度、低気温ほど中性化速度が遅いため、水セメント比を小さく、空気中CO2濃度を下げ低温低湿度とし、リスク低減。
4.凍害
概説:コンクリート中の水分凍結すると、凍結膨張(体積膨張率が約9%)に見合う水分がコンクリート中を移動し、その際に生じる氷圧力がコンクリート組織の破壊。その破壊はセメントペースト中、骨材中および両者の境で発生。
留意点:氷圧力を軽減するため、AE剤でエントレインドエアを連行しリスク低減。
予想問題 Ⅱ-1-11 簡易答案
コンクリートの要求される4つの基本的品質を挙げ、そのうちの2つの試験について概説するとともに、試験精度を確保するための留意点を述べよ。
1. 4つの基本的品質
1)ワーカビリティー(打設性)、2)強度、3)劣化に対する抵抗性、4)物質の透過に対する抵抗性などがある。
2.品質確認試験
(1)スランプ試験
①概説:上10下20高さ30cmのコーン円錐状容器にコンクリートを3層に分け詰め、3秒かけ引き上げ、コンクリートフローである広がり直径値やスランプ値である30cmから下がった山の高さを用いてフレッシュ性状を判定。ワーカビリティ(打設性)を判定するためにも用いる。②留意点:スランプ試験は詰め終わって、3分以内に試験し、硬化の影響により値が小さくなるリスクを低減。
(2) 圧縮強度試験
1)破壊圧縮強度試験
概説:アームスラー機により10*20又は15*30cm円柱試験体に圧縮力をかけ破壊強度値を測定。②留意点:荷重をかけ判定する為、偏心載荷で圧縮+引張荷重が加わらないよう中心載荷で、リスク低減。
2)非破壊圧縮強度推定試験
① 概説:シュミットハンマー試験とは、コンクリート表面に打撃を加え、反発度で強度を推定する
方法。②留意点:コンクリート面が濡れた状態では値が小さくなるため、表面乾燥時に行い、測定値不良リスクを低減。
3) 劣化に対する抵抗性4)透気試験5)水密性6)ひび割れ抵抗性7)耐摩耗性
SL試験粗骨材40mm超は値が小さく出るため全撤去し試験を行い測定不良リスク低減。
予想問題 Ⅱ-1-13 簡易答案
2019年6月の改正品確法を受け、2020年1月に入札契約のガイドラインの改正がされた。国土交通省が普及を図る入札契約方式を3つ挙げ、その概要と留意点を述べよ。
1.設計施工一括方式
1)概要:インアンドビルド方式DB方式。従来は分けて発注してきた設計と施工を1つの企業又は企業体にまとめて発注する方式である。
2)留意点:現場の施工条件に適した設計となるリスクがあるため、利用者やエンドユーザー配慮設計の可否審査を第3者で実施し、リスク低減。
2.ECI方式
1)概要:設計段階から施行者が関与する方式である。発注時に詳細な設計が困難な場合に適用される。
2)留意点:不具合が発生時の責任分担不明のリスクがあるが、責任分担表を竣工書類の一部として協議の上、提出しリスク低減。
3.技術提案交渉方式
1)概要:公募によって、最も優れた技術を持つ企業を選定し、その企業と優先的に価格や工法等を交渉した上で契約する方式である。
2)留意点:企業見積金額と発注者予算規模に大差が生じるリスクあり。オープンブック方式を取入れコストを発注者開示し、調整し大差リスク低減。
予想問題 Ⅱ-1-14 簡易答案
新・担い手三法の名称を挙げ、前回の改正で至らなかった点を簡潔に説明し、品確法又は建設業・入契法のどちらかの法律改正後の留意点を2つ述べよ。
1.新たな3つの課題
1つめは、近年頻発している豪雨災害を受け、地域の「守り手」としての期待、
2つめは、働き方改革での長時間労働の是正、3つめは、iconstruction推進による生産性向上がH26年5年後、課題として残ったため、5年後の令和元年6月改正に至った。
2.建設業・入契法改正後の2留意点
1)働き方改革対応
①長時間労働改善の為、情報化施工へシフトし書類作成が軽減でき、リスク低減。
②現場処遇改善の為、PC工法などの施工標準化導入で、現場作業が軽減され、危険きつい汚い現場3Kなどのリスク低減。
2)生産性向上
①技術者不足の為、監理技術者兼任可要件で技士補配置+高効率配置する為ネットワーク工程管理を用い、下請け主任技術者一定金額未満不要とする緩和実施で入職者促進で、UAV測量出来高管理やICT建設機械施工PC工法採用、ロボット施工で現場管理要因の省力化で、リスク低減。
3.品確法改正後の2改正点
1)地域の守り手対応
①災害時の緊急対応できるよう、発注者へ緊急性に応じ随意・指名競争入札の入契方法選択可能とし、②災害時の緊急対応できるよう準備することでリスク低減。
2) 働き方改革対応
①災害時の緊急対応できるよう、発注者へ休日準備期間天候等を考慮した適切工期設定、②施工時期の平準化のため、古閑期に繁忙期を設定する工期設定または、繁忙期には積極的に、ロボット、情報通信施工、PC製品を採用などの省人化することで、アンドパッド等の管理システム採用で高効率配置稼働で、人不足による遅延リスク低減。
予想問題 Ⅱ-1-15 簡易答案
コンクリート構造物の長寿命化する上で施工時に有効な手段方策ポイントを2つ挙げ、それぞれについて概説し、その留意点を述べよ。
長寿阻害原因の概説と留意点
1.塩害
概説:コンは連続した微細な空隙がある多孔質物質で、空隙を塩化物イオン侵入で鋼材(鉄筋やPC鋼材など)が腐食し、コンクリート構造物にひび割れ、剥離、剥落等の損傷を生じさせ、性能低下させる現象。
留意点:鉄筋腐食防止の為、①腐食の原因物質を除去。例)塩化物イオンの総量を0.30kg/m3以下②かぶりコンクリート中へ腐食の原因物質の到達を抑制③鋼材表面への腐食の原因物質の到達を抑制例)防錆塗料塗布④防食性の鋼材使用⑤鉄筋の電位を電位を制御 例)電気防食、脱塩工法
2.中性化
概説:多孔質物質の空隙を大気中の二酸化炭素がコンクリート中に侵入し、炭酸化反応を起こしpH低下。低下により内部鉄筋の不働態皮膜が破壊され、多孔質空隙からの塩化物イオン侵入で腐食する現象。留意点:防食の為、炭酸カリウム溶液を電気の流れに乗せて再アルカリ化する工法でpHを上昇、リスク低減。
3.ASR
概説:コンクリートの細孔溶液中の水酸化アルカリと、骨材中のアルカリ反応性鉱物との化学反応。反応生成物の生成や吸水に伴う膨張でひび割れが発生する現象はアルカリ骨材反応と総称。
留意点:ASR抑制ため、①低アルカリ形ポルトセメント(全アルカリ量が明確なもの)で、コンクリートアルカリ総量Rt3.0kg/m3以下を確認②反応抑制の為、材料のアルカリ含有量抑制できる混合BC種セメント、無反応性骨材使用でリスク低減。
4.凍害
概説:コンクリート中の水分凍結すると、凍結膨張(体積膨張率約9%)に見合う水分がコンクリート中を移動し生じる氷圧力がコンクリート組織破壊し、セメントペースト中、骨材中および両者の境で発生。
留意点:初期は養生期間中に気温2℃以下とせず凍結させない+供用後は氷圧力を軽減する為、AE剤でできるエンドレインドエア空隙が凍害リスク低減。
予想問題 Ⅱ-1-16 簡易答案
軟弱地盤の定義を概説せよ。またその対策工を3つ挙げ、それぞれの概説とその留意点を述べよ。
1.軟弱地盤の定義
泥や水を含んだ常に柔い粘土又未固結の軟い砂地盤。判定目安は有機質土腐植土でN値3以下粘性土、N値5以下砂質土。
2.3対策工
1)サンドコンパクションパイル工法
①概要:鋼管を貫入し管内に砂等を投入し、振動により締め固めた砂杭を地盤に造成する工法。②留意点:粘性土ではせん断抵抗力増、圧密沈下量低、砂質土は相対密度高、せん断強度増で、地盤品質向上。
2)静的圧入締固め工法
①概要:流動性の低いソイルモルタルを地盤に強制圧入し固化杭を造成し、地盤を締固め密度を増加させる工法。②留意点:締固め効果は標準貫入試験で確認でき、不足している場合は追加圧入で増強可能な為、品質確保。
3)バイブロフローテーション工法
①概要:棒状のバイブロフロッドを地中に振動と水噴霧し水締め締固め、空隙に砂利等補給する工法。②留意点:水締め振動締固めの際に空隙に詰めた砂利量を管理することで、品質確保。