- 私が受験する技術士の部門はこれで良いのか?
- 現在従事している業績から考えると〜部門のほうがふさわしいのではないか?
こうした疑問は多くの方がもたれていることだと思います。技術士合格への道研究所では、こうした疑問に対して経験則ではなく、技術者コンピテンシー理論を元に客観的に受験の適否をアドバイスしています。
この日相談に来られたIKD様は、北海道から出張で上京されて、業務の合間に日本橋セミナールームに立ち寄られました。このような急な要望にも出来るだけ対応するようにしております。
相談の点はこのようなものでした。
- 現在行っている業務を元に新たな部門で受験にチャレンジしたい。
- 過去の業務はどちらかというと別な部門に相当している。
このような場合に問題となることは次の3点です。
新たに受験される部門の専門科目の知識は十分か?これまでの業務経歴(経験年数)は新たな部門の業務として十分といえるかこれから書こうとしている体験論文は合格に十分な技術応用が行われているのか。これらのうち、1、2はある程度ご自分でも判断できるかと思います。難しいのは3です。新しく受験する部門の技術応用を表現しきれるのか、まだ体験論文の原稿もないうちに判断しなければならないのです。
こうした問題に対して、私の指導では次のようにアドバイスしています。
問題点、課題、解決策を洗い出す。問題解決ストーリーを作るそこに技術応用の過程を盛り込む(盛り込めるか?)業績の評価について新たな視点で評価する(評価するための知見はあるか?)全体を通して専門家らしい見識をアピールするかっこ(見識、見解はあるか?)上記の3、4、5についていずれもYESと確認できれば、体験論文としては一応何とか完成できるものと考えます。しかしそれこそが実は難解な問題です。
私の指導では、相談者様の業績をお聞きしてご自身の能力や既にある答案などの材料の可能性などから、論文のストーリーを作ってみてその合格の可能性についてコメントしています。この日のご相談でもそのようなことをホワイトボードでご説明しました。