首都圏の私鉄本社にお勤めのH.G様が鉄道設計技士試験に合格されました。H.G様、おめでとうございます。
鉄道設計技士論文指導コースは、コーチング指導を応用して、技術士指導と同じレベルのコーチング指導として行ってます。この試験では最終の試験科目の「専門試験Ⅱ(論文)」が難関と言われています。
鉄道設計技士論文試験には、業績論文と見識論文があり、この指導の様子について昨年10月25日の記事で紹介しておりました。
今回この鉄道設計技士試験対策の指導方法で奏功したのは、
- 過去問練習で、なぜ合格できないかという不合格原因をつきとめ、対策した。
- 見識論文の過去問を分析し、出題問題の予想を行った。
- 2回/月程度の面談で、マンツーマン・コーチング指導で納得いくまで話し合った
ことなどでした。
過去問の分析と出題予想という戦略により、出題者が何を要求するかを把握できました。この結果、線路や枕木といった専門的な分野でも、間違いのない問題認識が出来ました。
H.G様は合格者アンケートのなかで、次のようにコメントされています。
- 「自分で考えて書いてみる。それに対して講師から添削、コメントしてもらう(話し合う)」このようなコーチングに従って考え方を身につけるのが一番役に立った。
- 試験で求められる知識や情報は、ほとんどが自分が体験したものであり、あれこれ学んでも結局は自分の体験をベースに考えるしかなかった。書きながら考えることが一番。
- 試験の一般論について書かれたテキスト(以前の指導機関から渡されたもの)は、ほとんど役に立たなかった。
ここから分かるのは、論文試験における、
- 個別体験に沿った指導の重要性
- 一般論ではなく個々の解答をどう正解に導くか(何をどの程度書くか)という感性の大切さ
などです。勉強時間には限りがありますので、適度な深さで広く学ばないと合格できないのです。
技術士合格への道研究所では、今回の成果を元に新たな分野でも、コーチング指導による技術者能力開発に務めてまいります。