この日は12:00〜13:30にパーフェクトコースを受講中のS様(建設部門を受験)が個人コーチングを受けられました。 体験論文に書き表す業績として、どれを選定したらよいかという御相談内容です。 そこでS様のお考えをボード使って説明していただきました。
じっくりご説明を聞いた結果、説明しにくい苦労や悩みが明らかとなりました。
お話を要約するとこうです。体験論文では技術者のコンピテンシーを最大限に表現しなければなりませんが、次のような2つの業績のどちらをメインとすべきか(評価が高いか)ということです。
- 業績は多少古いものの、技術開発業務の当初から設計に携わっていた。開発成果は特許化されている。
- 最近の業績で情報は豊富である。ただしアカデミックでもないし、開発業務ではないので特許はない。
このような質問に対して、トータルのコンピテンシーの高さはどうかをチェックすることにしています。
コンピテンシーは業績の成果は、技術応用、成果、独創性、汎用性などと相関が強いのです。そこで、技術者コンピテンシーを増すには次の式で考えることをお勧めしています。
コンピテンシーの大きさ C=M×K×N
M マーケットの大きさ、波及効果
K 貢献、自分のかかわり度
N 難易度
もし、上記のM、K、Nのデータがなかったとしても、類似の業績(経験)を科学技術論文データベースから探索することをお勧めしています。この業績探索の方法は受講生様には公開しております。 この日は上記のとおりのコーチングでS様の業績をすっかり確立することができました。