① 講座をうけてみて一番、合格に役立ったと感じたことは何でしたか。
想定問答を作成し、添削を受けたことにより、質の良い回答が準備できたことです。
② 講座では、どんな指摘があり、それに対してどう対処されましたか。(印象的なものについて)
総合技術監理の表面的な回答に終わらず、その背景に専門技術者としての能力や経験の高さも感じさせることを指摘されました。そのために、あらためて総合技術監理と専門技術の接点について自分の考えを整理し、「なぜその回答に至ったのか」の説明を加えるようにしました。
③ 講座のテーマとして「技術者コンピテンシー」開発、「コーチング指導」に力を入れていますが、それらは役に立っていると感じられましたか。
(技術者コンピテンシーとは、技術体系や体験から学習し、貢献を通して成果につなげる能力とお考えください。)
良質な回答を用意できたという点で受験の役に立ちました。しかしそれに留まらず、一人の技術者として備えておくべき資質の向上にも役立ったと感じています。
④ 講座を受けてみてご自分(あるいは答案が)が良くなった(上達した、ためになった)と思える点はどこですか。
総合技術監理と専門技術の両方において、単なる受験対策の知識だけではなく本質的に持たねばならない考え方や知識を持つことができ、また他者にアピールすることができるようになったという点です。
⑤ 面談(電話相談、音声ファイル)は満足できましたか。添削のみの場合との違いはどうですか?
添削の内容で理解できないところが、直接お話しを伺うことで理解しやすくなりました。この「理解できないところ」というものは、添削の真意を誤解している場合もあったため、電話で確認しておかなければ誤解したままになるところでした。なお、音声ファイルも、電話ほどではないとしても添削内容を補うのに有用であったと思います。ほんのちょっとした言葉の抑揚で、「何が重視されているのか」「自分の回答がどのように解釈されているのか」を窺い知ることができました。言葉のやりとりで判定される口頭試験では重要な指導であると思います。
⑥ 本講座の受講前の印象(ホームページから受ける印象)と受講後の感想はどうでしたか。予想通りだった点、予想と異なった点は?
[予想通りだった点]
これまでの指導経験が豊富で、それに基づく指導や、実情報を得ることができた。
[予想と異なった点]
総合技術監理部門の個別技術(青本の具体的内容。いわゆる総監用語)に結びつけた指導が意外に少なかった。
⑦ 今後、本講座を受講される方へのメッセージは何かありますか。
何かを教えてもらう事を待っていては受験に間に合わなくなってしまいます。自分で考え、自分で準備することを基本にして、その道筋を付けてもらい、要所をチェックしてもらうように講座を利用すれば、得られるものは期待以上になると思います。これは本講座に限らず、学ぶ者として共通の姿勢ではあると思いますが、本講座の場合は特にこれがあてはまるようです。
⑧ 技術士受験者に送るメッセージがありましたらどうぞ。(合格の秘訣など)
「自分は既に技術士であって、その技術士らしさを試験で表現するのだ」という姿勢で臨むことが合格の秘訣ではないかと思います。
「技術士は資格を取得してからも継続研鑽が必要で、合格はゴールではなくスタートラインである」という言葉をよく耳にします。真摯な姿勢としては正論ですが、これは更なる資質向上について述べているのであって、決して半人前でスタートして良いと言っているわけではありません。合否判定基準が60%であるということは、60%の人材を求めているわけではなく、100%の姿がまずあって、そこにどれだけ近いかを判定しているわけです。この受験準備を通して、100%の姿(技術士像)を持つべきでしょう。試験はその技術士像が60%表現できれば合格です。こう考えれば、試験を恐れることはないでしょう。60%の技術士が60%全部を試験で表現することは非常に困難ですが、100%の技術士が(技術士像を持つ人が)60%を表現することはさほど難しいことではないように思います。