この日は18:00〜21:00に口頭試験コースAを受講されている、経営工学部門部門のW様が来られました。W様はプロの経営コンサルタントであり、そうした業務経歴のアピール方法ついて御相談されました。
まず、技術士口頭試験で注意しなければならないことは
- 試験官は解答内容から受験者が専門家か否かを瞬間的に判断する
ということです。技術士口頭試験では、自分の業績がベースとなるため、全員個別の解答となります。このため専門家にふさわしい自分のイメージを定着できるよう説明内容を固めていくのです。この日も「技術士一般問題」をもとに添削修正しながら技術士にふさわしい答えをまとめていきました。
講座の指導フォーマットである「技術士一般問題」に対して受講者様にwordで答えを作成していただきます。この問答集は下記のような資料であり、だいたい15〜20ページ程度になります。
などをチェックしています。
この日の面談指導では成功例、失敗例の答え方についてコメントしました。
成功例、失敗例というと、ただ事実の確認と思われがちですが、試験官はこの回答内容から技術者のコンピテンシーを読みとっています。
成功例 成功に至るプロセスにはコンピテンシーが働いている
失敗例 失敗を修復する、あるいは失敗しないようにするために、失敗から知見を獲得する
そこで、
- ただ仕事の結果が良かったことを言っただけではダメで、なぜ成功したのか根拠まで含めて言う。
- 成功の法則とか再現性の高い方法論が大事である。
ということです。同じ意味で、次のような結果はいずれも成功例とは呼び難いということです。
- 努力して出来た(頭を使うのではなく汗をかいた)
- 試行錯誤の結果出来た(やみくもにがんばった)
- 特に根拠はなく、たまたまできた。(まぐれ、予想外の出来ごと)
この日はこのようなことをコーチング指導で修正していきました。