メールマガジン技術士合格への道 2010年 第10回
 必ず合格できる 技術士二次試験合格講座
  ― 面白いほど合格できる体験論文 その1 ―


 技術士筆記試験を受験されるみなさまへ。筆記試験が終わってこれからは体験論文に取り掛からねばなりません。専門家にふさわしい業績を表現するにはどうすべきか、本研究所ではこれまで論文に潜む問題を分析を続けてきました。

 これまで確認されている合格できる技術的体験論文の3大条件は、

(1)業績の概要から技術者コンピテンシーが感じとれる
(2)問題点、課題、解決策の過程が専門的かつ独創的で汎用性がある
(3)現時点での反省や専門家らしい展望がある

というものです。一言でまとめると「研鑽し続ける専門技術者」というイメージです。技術士という資格が有能な技術コンサルタントに与えられる資格であるため、上記(1)~(3)が満たせれば当然合格できてしかるべきなのです。

ただし、「技術者コンピテンシー」が感じとれるにはどうするかはやや難問です。このため、「技術者コンピテンシー」がいかなる原理で試験官の頭の中に形成されるのか逆解析する必要があります
 
 このメールマガジンではこれまで講座の指導で開発された、実戦的なノウハウを公開して、出来るだけたくさんの方の合格を支援したいと考えています。


1.はじめに

 技術士合格への道研究所では「誰でも必ず合格できる」指導を目指して

コンピテンシー理論+コーチング指導

を実践してきました。詳しくは次のページをご覧ください。

http://www.gijutsushi1.com/category/1261095.html#conptency
http://www.gijutsushi1.com/category/1261095.html#couching

 さて、このメールマガジンでは、技術士二次筆記試験の直前対策として、今年の指導で判明した「面白いほど合格できる体験論文」を3回シリーズでお送りしています。今回はその第一回目です。

●その1 いかにして業績概要で技術者コンピテンシーを表わすか
 その2 専門的かつ独創的で汎用性がある問題解決過程
 その3 専門家らしい反省、専門家らしい展望とは

 なお、これらの内容はこれから開催される無料セミナーで公開していきます。セミナー資料は公開します。関心ある方はぜひご覧ください。直近では、8/14(土)に開催します。
http://www.gijutsushi1.com/article/13748482.html

2. いかにして業績概要で技術者コンピテンシーを表わすか
 
 技術士体験論文では、概要、立場・役割、課題及び問題点、技術的提案、成果、技術的評価、今後の展望の各項目が問われます。そしてその採点は、試験官によって驚くほど短時間で判定されています。

2.1なぜ「技術者コンピテンシー」が大事か?

 技術士体験論文は単独で採点されることはありませんが、試験官は口頭試験の前にこの論文に目を通して、口頭試験(の質問)と合わせて受験者の専門的能力の判定根拠とします。このとき注目すべきことは、試験官が体験論文を判定するときには特別チェックシートを用いて評価するのではなく、直観的、感覚的に行われているということです。

 実は体験論文の評価というものは「技術コンサルタントとしてふさわしいか否か」という大雑把なものであり、それは「成果に基づく評価」すなわち「コンピテンシー」にほかなりません。

 体験論文とは口頭試験に先立って、受験者の情報の大部分を占める問題解決力を論文から読み取るわけであり、言い換えるとコンピテンシーのかなりの部分を決定づけられてしまうということです。

 ということから、体験論文作成においては「成果を生み出すプロセス」の説明に集中すべきであることがうかがえます。

2.2 「技術者コンピテンシー」を表すには?

 「技術者コンピテンシー」が技術士論文において役立つとわかっているなら、人為的に論文の中でそれを表現することはできないかと考えてしまいます。しかし、人が技術者を専門家と認める場合はどんなときかと想像してもらいたいのです。表現方法や言葉尻といった表面的なものではまず無理です。それには、専門家としての

本質的な活動、能力を表すしかない

ということなのです。本研究所では暗黙知的な要素である「技術者コンピテンシー」の表現や開発のお手伝いをしています。

3. 「技術者コンピテンシー」を答案中で感じさせるには

 では、そのような専門技術者の本質的な活動を技術士体験論文で、表現する方法について、業績概要、立場・役割、課題及び問題点について考えてみましょう。

3.1 業績概要
 
 業績概要では約10行程度で手掛けた業績の物件、規模、難易度等を表します。ここでは技術的貢献を表したいので、
(1)物件、対策の概要で特筆できるものは何か(規模、難易度等)
(2) 応用した技術は何か
(3) 自分の貢献はなにか
(4) 成果はなにか

この4点を端的にまとめていきます。

3.2 立場・役割

 技術士というのは指導監督する業務ですから、現時点での立場がある程度そのようなものであることがイメージできなくてはなりません。

 現場代理人や大学院生であっても、ただ言われたことをする「作業員」ではなく、人に教えて監理する「指導者」としての立場が読み取れる「立場・役割」としなくてはなりません。

3.3 課題及び問題点

 体験論文では業績のとらえ方として「課題及び問題点」それに続く「技術的提案」の3つからなっています。これら3要素は次の内容となっています。

(1)課題 業務上発生した問題を解く方針
(2)問題点 課題解決に向けて行動するときに障害となること
(3)技術的提案 上記(2)を解消して、上記(1)を達成する方法です

 こうした体験論文の構成に対して、本研究所では次の4項目で整理することをお勧めしています。

(1)問題点 問題解決当初に取り組まなければならなかった問題
(2)解決策 解決の際に実施したこと
(3)苦心した点 (2)を開発する上で検討したこと
(4)解決策の妥当性 解決策に独創性や汎用性があること

 この方式のメリットは、

  • 問題を考えることで、対象とすべきターゲットがはっきりする。
  • 「課題」をいきなり考えて、対策に走ってしまわない
  • 解決策を導く上での貢献を明らかにできる。
  • 解決策の技術的優位性を検証できる

といったようなことです。

4. 「業績概要で技術者コンピテンシーを表わす」のまとめ

 今回は、体験論文の冒頭の部分で真っ先にコンピテンシーを判断される、業績概要、立場・役割、課題及び問題点について考えてみました。 普段めったに意識しないかもしれませんが、試験官は短時間で項目に目を通して、技術者コンピテンシーを判断しているのです。こうした点に答えてコンピテンシーが読み取れやすくすることで確実に答案の評価を高めることが可能です。


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代表者 佐武良祐
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