この日、18:00〜20:30に面談コーチングに来られた建設・港湾受験のK様に対して、H22年答案、9ページの添削説明をしました。
H22年建設部門・港湾(選択科目)
2-3 近年、港湾及び空港分野においては性能設計の導入が進んでいる。その背景や導入することの利点について説明せよ。さらに、港湾施設あるいは空港施設の性能設計において性能照査を行う場合の技術上の課題のうち、あなたが重要と考える課題を2つ挙げ、重要と考える理由とその解決方策について、あなたの考えを述べよ。 他2問
コーチング指導のねらいは「正しい考え方を身につける」です。というのは、試験は極めて常識的な観点で評価されるからです。チェック項目は、
- 正しい考え方をしているか
- 出題者の意図を読む
- 問題⇒課題⇒対策
- 技術応用
- 簡潔、単刀直入
- 成果につながるノウハウ
です。
この日指摘したことは
「性能設計」の真の問題が明確に表現されていないので、性能予測技術を明確に打ち出す。「性能規定の課題」が必要十分な答えになっていないので、港湾における必要性を示す。問題提起が行政批判となってしまっているので、客観的に述べる。このほか
- 必要のない例示によって一般性を欠いた表現となっている
- 課題、対策の項で問題点を上げているため回りくどい
ところを改善しました。
この日、最後に受けたご質問は、
答案をどこまで書けば合格できるか知りたい。
しかし、合格点の60点ギリギリでクリアする方法なんてありません。試験当日は練習より力が低下すると考えておいた方が無難ですし。結局、少しずつアナログ的に、ご自身が判断尺度を身につけて改善していく以外に合格を確かなものにする方法はありません。