この日は13:00〜14:30にパーフェクトコースを受講されている、機械部門のT様が来られました。過去問チェックシートの添削について御相談されました。
(1)あなたが係わった開発での手戻り事例について概要を述べよ。
(2)手戻り対策のためにどのような活動がなされたか述べよ。
(3)発生したトラブルの原因について考察せよ。
(4)以上の事例を踏まえ、開発時に発生する手戻りを回避するために、どのような方策を採れば良いか考察せよ。
一方、T様の答案は次の3つの問題を抱えていました。
- はっきりとした失敗事例ではないため、厳密に問題原因が解析されていなかった。
- 原因が究明されていないため、再発防止策が立案できない。
- (4)での体験学習を踏まえた知見の一般化ができていない
ということでした。
そこで、まず出題者の意図をわかりやすく説明するため、問題文ごとに説明していきました。
- この問題では何を聞いているか。
- なぜこのような問いかけをしているか
- この問いでどのような技術者の知見を確かめようとしているか。
- 答えにどのようなことを書けば出題者は納得するか(点がもらえるか)
また、事例が不適切な場合は、別な事例で解答する必要性もご説明しました。
その結果、さほど苦労することなく正解に近付いていきました。
多くの方の場合、解答がわからない、または解答できない理由の大部分は、出題者の意図がわからないことに起因しています。こうした問題文の要求がはっきりすると後は楽勝です。T様も解答の見通しが得られたようです。下の写真は面談コーチングで解答方法(考え方)の組み立てをT様が説明されているところです。