建設・港湾受験のK様はこの日も面談コーチングに来られました。上の写真はその時の様子です。本日は18:00〜21:00にH23年の予想問題の検証と内容に対する添削の相談をしました。受講者様の時間に合わせて面談時間を夜間でも調整しています。
K様のような初回受験者がもっとも心配されていることは、
答案をどう書いたら良いかわからない答案が試験官によってどう評価されるかわからないどんな問題が出題されるかわからない当日手書きで答案が書けるかどうか解らないという4つの疑問です。
講座ではこれらを順番に解決していきます。
1. 答案をどう書いたら良いかわからない
答案の書き方は、レジュメ、チェックシート、答案という3段階答案作成法で書きあげて行きます。答案を書けないのはストーリーが組み立てできないからです。3段階答案作成法では、骨組みから考えるため誰でも論理的な内容に文章をまとめることができます。
2. 答案が試験官によってどう評価されるかわからない
次に、答案は書けたが、ちゃんと評価されるのかが心配です。そこで役立つのが「コンピテンシー理論」です。試験官がなにを評価して何を評価しないのかをはっきりと示します。
これによって、初心者でもだいたいこのようなことを書けば点がもらえるのだということが解ってきます。それは
- 「はじめに」のような前置き文ではなく、本質的な内容
- 出題者が要求している解決内容
- 現状、課題、解決策の論理的な説明
- 効果的て独創的なノウハウや提案に満ちた解決策
- ムダがないテキパキとした内容
上の写真は前段階として答案練習のために来られた時の写真です。数回の添削を経て完成します。
3. どんな問題が出題されるかわからない
そして、最後に解決しなければならないのが、問題の予想です。筆記試験では問題がわからないため、過去問練習だけでは当たり外れが多くて一回では合格できません。
この問題を乗り越えるには幅広に予測して取り組むしかありません。そこで必要なのが、
試験官は問題文で受験者に何を求めているか
を解析することです。
私が申し上げているのは、
- 試験官はただ単に知識や提案を求めているのではない
- 建設技術の応用による貢献を求めている
- 具体的な事例ではなく汎用性の高い問題解決力
- 建設分野の実現性の高い提案
です。こうした観点で問題を予測しました。
上の写真は講座の課題である過去問分析、新年度問題予想チェックシートです。
この日は予想問題の追加案に対してご意見を申しあげて修正方法をお伝えしました。
さて、K様の場合は1、2の段階は順調にクリアしてこの日は3.の問題予想でした。
必須科目、選択科目で各6問選定されていましたが、
- 過去問と類似していないか
- 建設技術とは関連しているか
- 答えは意味のある提案となるか
といった実戦的な整合チェックを行いました。
ただテーマを予測するだけではなく答案としての現実性が大事なのです。たとえば、
- 観光開発は電柱地中化やバリアフリーだけでは建設技術と関連性がない
- 維持管理や防災は過去問とダブるため新しい視点が必要
- 地方の活性化はあり得るが建設、社会資本整備の視点で考えるべき
- 東アジア交流は交通・運輸ではなく建設の観点で考える
- 海外工事も受注の観点ではなく、建設技術としてとらえるべき
などの指摘を致しました。この結果、試験1ヵ月前に予想答案が全てそろう見込みとなりました。
さて、ここまでのK様の学習の進度は下の図のように、4/2にスタートされてから快進撃を続けてきました。残る7月の仕上げを経て万全の態勢で試験に臨めそうです。
4. 当日手書きで答案が書けるかどうか解らない
さて残るは問題は当日の展開です。
まず、下書きを書かねばなりませんが、これは講座のチェックシートと同じなのでほぼ大丈夫です。
後は答案用紙を午前3枚、午後6枚手書きすることです。これについては直前に書きとり練習することをお勧めしています。手指の訓練わしておけばあまり問題なく書けるみたいです。