この日は13:00〜15:00に機械部門のT様が来られました。T様は大阪にお住まいですが、上京される機会に面談されています。
随時、上京のタイミングに合わせて面談受け付けています。
今回は技術的体験論文を作成するにあたって、の講座の心構えをご説明しました。要点はこうです。
1. 技術士試験では試験官の判断尺度を知らないと合格できない
- 合否の判定には厳密なチェックシートはない。
- 文部科学省は専門家にお任せして審査する。
- 添削講師はたいてい経験で教えている。
2. 業績の選定、業績概要の書き方業績概要はとにかくわかりにくい
そこで、業績の特徴を端的に表すのみにしてください。
- 物件、対策の仕様、規模は
- 応用した技術は何か
- 自分の貢献はなにか
- 成果はなにか
この4点を端的にまとめていきます。
3. 問題点、解決策、苦心した点を明らかにすればコンピテンシーが表現できる
- 問題点 業務がぶつかっていた障害 その業務の必要性
- 解決策 問題点を解消して、理想的な状態を得るための方法
- 苦心した点 解決策を導く上で技術的に工夫したこと、貢献
4. 「独創性」とはなにか
- 新規である、前例がないだけじゃ×
- 前例がないとは→ 理由があってそうしない場合が多い
- その理由を解消できない限り独創とは言えない
たとえばこのような事例は独創性があるかどうかわかりますか。
(1)当時他に例のなかったA工法を日本で初めて採用した ×(2)臨機応変に対応(工夫)して編み出した方法 ×
答えはいずれも独創性無しです。
5. 現時点での評価
- 厳しい視点で反省すること
- 仕事はできて当たり前
- 技術的成果は結果だけじゃわからない
- 技術的な進歩等を考慮してギャップをとらえる
- 「まあまあ良かった」は××
6. 今後の展望
- 同じ技術分野についてのこれからの技術開発の見通し。
- ユーザーではなく、技術開発側の視点で述べる
- 専門家、研究者の論文から参考にする
- 広い視野、上級管理者(上司)の視点で述べる
説明内容を書きとるT様。講座のテキストにもこのような内容は詳しく書かれています。